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わたしは MR エレベーター
ここを おとずれるひとたちを
もくてきの ばしょに
みちびくだけの そんざいです

ようこそ。
マジックリアリズム・パズルアドベンチャー
始まります。
おや?
エレベーターである私の前に
5人ほどあつまっていますね。
どれどれ。
お兄さんを探す弟さん。
動画配信をしたい女子高生。
メカが好きなおチビちゃん……
皆様、
私のなかに乗り込んで
探しものを見つけにいきたいようですね。

奇妙な場所で謎を解く
ゲームプレイはいかがですか?
▼あなたは力強い手をお持ちのようですね?その手で道を見つけてください。
おや? この場所がどこか、わかりませんか?
ずいぶん現実と違う?進む場所がわからない?
そうかもしれませんね。
そんなときは、その右手と左手でぴしっと周りを探ることからはじめてみませんか。
その手で迷い込んだ場所に触れて、道を見つけていきましょう。
気になるドアを「ノック」したり、何かがおかしいと思った壁を「たたく」ことをしてみてください。
場合によっては両手を使うことも必要になるかもしれません。
おや? どうやらこの場所にはいろんなものが落ちているようですね。
謎の記号が書かれたメモ。オイルのたっぷり入ったライター。きらめくカギ。
その手でアイテムを拾って、使えるところを探しましょう。

▼目と耳は丈夫ですか?周りの風景や音もきっかけになります
まだまだこの場所に戸惑っていますね。
あなたの目と耳で、周りを確認するのもいいでしょう。
ここはまるでパソコンのペイントソフトで書かれたみたいな、ふしぎな場所です。
よく見ると、謎の記号がばら撒かれているのが見当たるかもしれません。
トランプのマーク。丸や三角の記号。読めない文字。
単なる模様でも、部屋のデザインでもありません。
これも先へ進むためのヒントなのです。
最初は分からなくても、この場所を見て回るうちに、
だんだんと謎の記号の意味が浮かび上がってくるでしょう。

この場所では奇妙な音もよく流れます。
ラジオの声。テレビの放映。ドアの向こうから返ってくる音。知らない言語。
お気をつけてお聞きください。
これらの音の高さやリズムもまた、先へ進むための意味を持っています。
▼あなた方は道具もお持ちみたいですね。それも役立つものとなります。
私の前にお集まりいただいた、皆様。
それぞれが違う望みをお持ちして、私に乗り込んだみたいに、
それぞれが違うアイテムを最初から持っているようですね。
たとえば女子高生の方は、動画配信者のようですね。
SNSで配信するためのスマートフォンで、
音を録音して謎を解いたりするのはいかがでしょうか?

なんでも分解してしまうメカニックの方は、
たくさんのツールで周囲のネジを操ることもできるようですね。
その巧みな技術を使って、道を探すこともよいでしょう。

皆様、それぞれの望みを求め、道を切り拓いた先で、
また、お会いできることを楽しみにしております。
わたくし
『MR. ELEVATOR』は
GIFT TEN INDUSTRY.K.K
×
VRアニメーション作家
×
『星のカービィ』シリーズコンポーザー
こうした皆様の力で作られました
おや?この不思議な世界観、
独特な謎解きに戸惑われていますね?
わたくし
ミスターエレベーターは
いろんな方の力をお借りして
生まれました。
メインの設計者は、
『マドリカ不動産』シリーズの
ギフトテンインダストリの皆様。
そんな設計者の考えを反映したのは、
VRアニメーション作家のゆはらかずきさん。
おや?『ポプテピピック』の
オープニングアニメーションもやっている方なんですね?

そんな私の音楽を担当いただいたのは、
舟沢虫雄さん。
舟沢さんは、なんと
あの「星のカービィ」シリーズの音楽を作った
石川淳さんの、別のお名前なんですね。
まさかそこまでの方が
私の音楽を……恐縮です
サウンドトラック情報
オリジナルのサウンドトラックもございます。
それもカセットテープでのリリースとは……
今どき再生できる方はいらっしゃるのでしょうか?
いやはや、設計者は何を考えているのでしょう。
まぁ、私はできますけれど。
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ゲームの概要
本作は、謎めいたしゃべるエレベーター “ミスターエレベーター”に乗り合わせた男女5人の主人公たちが、それぞれの探すものを求め、迷い込んだ異世界で謎解きを行うアドベンチャーゲームです。初期Windowsのペイントソフトで描かれたような独特の世界を自在に歩き回りながら目の前にあらわれる謎解きをじっくりとお楽しみください。
タイトル | ミスターエレベーター / MR.ELEVATOR |
発売日 | 2025年10月16日 |
プラットフォーム | Nintendo Switch™, Steam |
価格 | 1980円(Nintendo Switch™) 2500円(Steam) |
言語 | 日本語、英語、中国語(簡体字、繁体字) |
年齢 | 全年齢対象 |
ジャンル | 謎解きアドベンチャー(1人用) |
受賞歴
![]() BitSummit 2024
PlayStation® 賞
|
![]() 東京ゲームショウ2023
Selected Indie 80 |
メディア掲載
『MR. ELEVATOR』それは止まる階ごとに違う世界を旅し、謎を解く、奇妙な物語のADV【TGS2023】 |
IGN JAPAN 葛西祝 |
意図して昔の無料公開されていたアドベンチャーゲームみたいなローファイな雰囲気を狙っているようだが、それにしてはあまりにも画作りがうまく、チープだと感じさせない。割り切ったアートスタイルはむしろ不条理な世界へスムーズにプレイヤーを導いてゆく。 |
『ミスターエレベーター』は音をテーマにした仕掛けを解いて進む謎解きパズルアドベンチャー。オーディオブック“Audible”がアイデアにつながった【BitSummit Drift】 |
ファミ通.com 半蔵門アラタ |
本作でとくに印象的だったのが、ドアをノックして返ってくる音を聞いたりするといった、音にまつわる謎解きの数々。開発者の濱田氏いわく、本作では全体を通して音がテーマとなっていて、音にまつわる仕掛けが多く盛り込まれているのだそう。 |
開発ストーリー
ミスターエレベーターの企画は2021年秋に始まりました。それから4年。紆余曲折を経てついに完成しました!振り返ってみると、新しいゲームの作り方に挑戦した4年間でした。開発に興味があるプレイヤーの方、同じインディーで頑張る同業の方、そして私達のために、ここに記録をまとめます。(ディレクター:濱田隆史)
カセットテープ探偵(2021)
私は音をテーマにしたゲームに興味があり、これまでいくつか制作してきました。特に、会社の最初のプロジェクトが視覚障害者向けのボードゲームだったことも影響しているでしょう。普段から音をテーマにした作品に触れることを意識しています。
2018年、インディ映画「ギルティ」を観て強い影響を受けました。主に電話の音声で展開され、映像は受話器を持つ主人公の顔のアップがほとんどです。具体的な映像は一切ないのに、頭の中でリアルな情景が浮かび上がるという不思議な体験に感動し、いつかこのようなゲームを作りたいと思うようになりました。そして生まれたのがこの企画書。過去の録音を収めた証言テープを聴き比べて真相を解き明かすという内容です。
プロトタイプを売ってしまう(2022)
企画書ができたものの、短いゲーム体験ができるプロトタイプをどう作れば良いのか、なかなかまとまりませんでした。そこで利用したのが「ゲームマーケット」という〆切です。このイベントに間に合うように本物のカセットテープを使って1つの作品として販売してしまおうと考えました。プロトタイプを売ってしまうなんて、とても斬新な試みだと思ったのです。
こうして生まれたのが「ミステリーオデッセイ」というカセットテープの謎解きゲームです。専用のカセットテーププレイヤーも作りました。舞台は宇宙船。カセットテープに録音された「先輩」の声を聞き、宇宙船の各所にいる仲間と電話をして連絡を取り合い、宇宙船の危機を救うという完結した物語になりました。このプロトタイプでは「カセットテープ探偵」の企画書で挙げた「音を使った謎解き」がすべて含まれており、面白さの検証もできました。また「ギルティ」を観たときに感じた「リアルな情景が浮かび上がる」という不思議も実現しました。
(専用のカセットテーププレイヤーも作りました)
やっぱり見た目は重要?
プロトタイプに手応えがあったので、本プロジェクトを開始しました。次の東京ゲームショー(TGS)に応募しようとしたのですが、そこで問題になるのは、見た目です。TGSでは動くゲームの提出は求められず、ムービーのみで審査されます。昨今のインディーゲーム業界を見てみるとビジュアルイメージが斬新なものが目立つ傾向があり、実際、私達も東京ゲームショーに応募しようとしても、遊び重視のシンプルな見た目の試作で何度も落選してきました。
世界観を作るチームを結成(2023)
展示会用の素敵なムービーを作るには… 今回、その課題にむけてゲーム開発とは切り離した世界観を作るチームを作りました。メンバーは映像作家さんやテクニカルアーティストさんです。「ミステリーオデッセイ」をベースにどのような魅力的な見た目が作れるのか色々と話し合いました。
なかなか「これだ!」というイメージがでてきません。そんな中、主人公の乗る小さな宇宙船は、エレベーターに似ているかも?という話がでてきてから、表現の幅がぐっと広がりました。エレベーターという個室(宇宙船)を操作して、様々な世界とつながるというアイディアです。無事に魅力的なコンセプトムービーができ、TGSの審査も通過することができました。次はTGSまでに動くゲーム本体を作らなくてはなりません…!
「引く」アートワーク
コンセプトムービーの世界観をゲームで表現するために、様々な見え方を検討しました。ついつい影をつけたり、リッチな方向になりやすいのですが、もともとこのプロジェクトで大事にしてきたのは「プレイヤーが見た目を想像する」ということだったので、極力シンプルに。初期のWindowsのペイントで描いたようなくらいシンプルな画作りになりました。
なんとかTGSに間に合う…?
自らを追い詰めることはときには必要です。本来はスケジュール通り毎日キチンと開発をすればよいのですが、締切がないとなかなか開発が進みません。「TGSに間に合わせる!」は私達にとって良い目標になりました。…正直に話すと、実は間に合っていなくて、幕張メッセに向かう電車の中で新機能を実装する毎日でした。下の写真はチュートリアルの実装が間に合わなかったので、私がプレイヤーの様子を見てカンペを出しているところです。

遊びの実験はカードゲームで
プログラムを使わずに、ゲームの遊びを検討する手法を「物理プロトタイプ」といいます。エレベーターを出てからの遊びを検討するために、2人1組でプレイする、TRPG風のカードゲームを作成しました。様々な道具を使った謎解きのアイディアを検討できました。
ビットサミットに出展!(2024)
様々な実験的な取り組みをしてきたため、ずいぶん時間がかかってしました。BitSummitでは最初のステージが最後までプレイできるようになりました。たくさんの方に遊んでもらって自信と元気をもらいましたし、なによりもSonyさんからPlayStation™賞もいただきました!これはPS版も出さないとバチがあたりますね。

試作が買えます
おかげさまで2025年10月16日、ついに「ミスターエレベーター」がリリースができました!
開発ストーリーで紹介したプロトタイプがご購入できますので、よければ遊んでみてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
スタッフクレジット
ゲームデザイン プログラム ディレクション |
濱田 隆史 |
アートワーク シナリオ サウンド |
RAM |
ミュージック | 舟沢 虫雄 |
コンセプトムービー | 油原 和記 |
テクニカルアート | 藤原 真琴 |
なぞときサポート | 酒井徹 |
デバッグ | 広瀬温子 水野司 |
ボイス | 小林勲功(日本語) MICHAEL HILLARD(英語) 毛興華(中国語) |