静かに語りだしたのは…エレベーター?
待ちうける謎に耳をすませ!
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音をテーマにした謎解きの世界を旅するパズルアドベンチャー。
ある日偶然、同じエレベーターに乗り合わせた男女5人の奇妙な旅路。
発売日 | 2025年春 |
プラットフォーム | Nintendo Switch, Steam |
言語 | 日本語、英語、中国語(簡体字、繁体字) |
ジャンル |
謎解きアドベンチャー(1人用) |
受賞歴
BitSummit 2024
PlayStation® 賞
|
東京ゲームショウ2023
Selected Indie 80 |
メディア掲載
『MR. ELEVATOR』それは止まる階ごとに違う世界を旅し、謎を解く、奇妙な物語のADV【TGS2023】 |
IGN JAPAN 葛西祝 |
意図して昔の無料公開されていたアドベンチャーゲームみたいなローファイな雰囲気を狙っているようだが、それにしてはあまりにも画作りがうまく、チープだと感じさせない。割り切ったアートスタイルはむしろ不条理な世界へスムーズにプレイヤーを導いてゆく。 |
『ミスターエレベーター』は音をテーマにした仕掛けを解いて進む謎解きパズルアドベンチャー。オーディオブック“Audible”がアイデアにつながった【BitSummit Drift】 |
ファミ通.com 半蔵門アラタ |
本作でとくに印象的だったのが、ドアをノックして返ってくる音を聞いたりするといった、音にまつわる謎解きの数々。開発者の濱田氏いわく、本作では全体を通して音がテーマとなっていて、音にまつわる仕掛けが多く盛り込まれているのだそう。 |
特徴
左右の腕を別々に操る「のびーるハンドシステム」
多彩な道具と「あなたの耳」を駆使して、真相を突き止めよ
開発ストーリー
2021年秋に始まったプロジェクトを振り返ると、ここまで企画内容が変化したのは珍しく、驚きを隠せません。その時々でベストを尽くしながら、ようやく完成に向けて落ち着きつつあると感じています。
カセットテープ探偵
私は音をテーマにしたゲームに興味があり、これまでいくつか制作してきました。特に、会社の最初のプロジェクトが視覚障害者向けのボードゲームだったことも影響しているでしょう。普段から音をテーマにした作品に触れることを意識しています。
2018年、インディ映画「ギルティ」を観て強い影響を受けました。主に電話の音声で展開され、映像は受話器を持つ主人公の顔のアップがほとんどです。具体的な映像は一切ないのに、頭の中でリアルな情景が浮かび上がるという不思議な体験に感動し、いつかこのようなゲームを作りたいと思うようになりました。そして生まれたのがこの企画書。過去の録音を収めた証言テープを聴き比べて真相を解き明かすという内容です。
プロトタイプを売ってしまう
企画書ができたものの、短いゲーム体験ができるプロトタイプをどう作れば良いのか、なかなかまとまりませんでした。そこで利用したのが「ゲームマーケット」という〆切です。このイベントに間に合うように本物のカセットテープを使って1つの作品として販売してしまおうと考えました。プロトタイプを売ってしまうなんて、とても斬新な試みだと思ったのです。
こうして生まれたのが「ミステリーオデッセイ」というカセットテープの謎解きゲームです。専用のカセットテーププレイヤーも作りました。舞台は宇宙船。カセットテープに録音された「先輩」の声を聞き、宇宙船の各所にいる仲間と電話をして連絡を取り合い、宇宙船の危機を救うという完結した物語になりました。このプロトタイプでは「カセットテープ探偵」の企画書で挙げた「音を使った謎解き」がすべて含まれており、面白さの検証もできました。また「ギルティ」を観たときに感じた「リアルな情景が浮かび上がる」という不思議も実現しました。
(専用のカセットテーププレイヤーも作りました)
やっぱり見た目は重要?
プロトタイプに手応えがあったので、本プロジェクトを開始しました。次の東京ゲームショー(TGS)に応募しようとしたのですが、そこで問題になるのは、見た目です。TGSでは動くゲームの提出は求められず、ムービーのみで審査されます。昨今のインディーゲーム業界を見てみるとビジュアルイメージが斬新なものが目立つ傾向があり、実際、私達も東京ゲームショーに応募しようとしても、遊び重視のシンプルな見た目の試作で何度も落選してきました。
世界観を作るチームを結成
展示会用の素敵なムービーを作るには… 今回、その課題にむけてゲーム開発とは切り離した世界観を作るチームを作りました。メンバーは映像作家さんやテクニカルアーティストさんです。「ミステリーオデッセイ」をベースにどのような魅力的な見た目が作れるのか色々と話し合いました。
なかなか「これだ!」というイメージがでてきません。そんな中、主人公の乗る小さな宇宙船は、エレベーターに似ているかも?という話がでてきてから、表現の幅がぐっと広がりました。エレベーターという個室(宇宙船)を操作して、様々な世界とつながるというアイディアです。無事に魅力的なコンセプトムービーができ、TGSの審査も通過することができました。次はTGSまでに動くゲーム本体を作らなくてはなりません…!
「引く」アートワーク
コンセプトムービーの世界観をゲームで表現するために、様々な見え方を検討しました。ついつい影をつけたり、リッチな方向になりやすいのですが、もともとこのプロジェクトで大事にしてきたのは「プレイヤーが見た目を想像する」ということだったので、極力シンプルに。初期のWindowsのペイントで描いたようなくらいシンプルな画作りになりました。
遊びの実験はカードゲームで
プログラムを使わずに、ゲームの遊びを検討する手法を「物理プロトタイプ」といいます。エレベーターを出てからの遊びを検討するために、2人1組でプレイする、TRPG風のカードゲームを作成しました。様々な道具を使った謎解きのアイディアを検討できました。
もうすぐゴールです…!
様々な実験的な取り組みをしてきた、このプロジェクトもやっとゴールが見えてきました。はやく、多くの方に楽しんでもらえるよう、気合を入れて開発してゆきます。
試作が買えます
開発ストーリーで紹介したプロトタイプがご購入できます。
スタッフクレジット
企画・プログラム | 濱田 隆史 |
グラフィック | RAM |
サウンド | 舟沢 虫雄 |
謎解き協力 | 酒井 徹 |
コンセプトムービー | 油原 和記 |
テクニカルアート | 藤原 真琴 |